壁の耐震補強は、巨大地震における住宅の倒壊リスクを低減させます。特に旧耐震基準の住宅にお住まいの方は、今が耐震補強のベストタイミング。大規模な工事が不要で、木造住宅に住みながら耐震補強ができる、省施工＆省コストの「かべ大将」をご紹介します！

知っていますか？新耐震基準と旧耐震基準の違い

• 旧耐震基準：震度5強程度では倒壊しない。震度6以上は規定なし
• 新耐震基準：震度5強程度では軽微なひび割れ程度に留める。震度6・7程度では倒壊しない

新耐震基準は1981年（昭和56年）6月以降の建築確認において適用され、現在も運用されています。一方、1981年（昭和56年）5月31日までの建築確認で適用されていたのが旧耐震基準です。ご覧のように旧耐震基準は震度6や7といった大規模自身を想定していないため、新耐震基準で建築された建物と比べて地震に弱い（可能性がある）と捉えることができます。

旧耐震基準の建物で生活を続けるリスク

日本は地震大国であり、近年では震度6以上の大規模地震も頻発しています。上述のように旧耐震基準の住宅は震度6以上の地震に対する耐震性が担保されていないため、住み続けることによって以下のようなリスクが生じます。

大きな揺れで建物が歪みドアや窓が開かなくなる

震度6や7といった大規模地震で大きな横揺れが起こった際、建物が歪んでしまいドアや窓が開かなくなってしまうおそれがあります。旧耐震基準は震度5強程度で「倒壊しない」ことが要件のため、震度5強でも歪みが発生する可能性があると考えてよいでしょう。家から避難できないまま余震が起こって倒壊し押しつぶされてしまう、がけ崩れなどから逃げ遅れるといったことも想定されます。

揺れに耐えきれず建物が大破・倒壊してしまう

建物が歪むだけで済めば窓ガラスを割って避難するなどの対応ができる可能性があるでしょう。しかし壁や屋根などが経年劣化して弱っていた場合、震度5強以上で倒壊するおそれがあります。2階の床や屋根、壁などに押しつぶされれば命に関わる大きな被害も懸念されます。

倒れてきた家具の下敷きになってしまう

建物の耐震性が低く横揺れなどの大きな影響を受ける住宅では、タンスや仏壇、食器棚といった大きな家具も横滑りし倒れてくる可能性が高くなります。運悪く下敷きになってしまうと逃げることが難しいだけでなく、命に関わる重大な被害につながるおそれがあります。

阪神・淡路大震災や東日本大震災などで倒壊した建物の多くが旧耐震基準

「阪神・淡路大震災」「東日本大震災」「熊本地震」など、近年は震度6や7を観測する巨大地震が多発しています。自治体や国、民間の調査会社などが公開しているデータを見ても、旧耐震基準の建物の倒壊率が圧倒的に多い結果となっています。ひとつ例を紹介します。

熊本地震（2016年4月）において益城町中心部で倒壊した建物の割合

• 旧耐震基準：702棟のうち225棟が倒壊（32.1％）
• 新耐震基準：1,042棟のうち80棟が倒壊（7.6％）

※参照：国土交通省国土技術政策総合研究所発表資料

旧耐震基準の住宅の倒壊率が多いことは一目瞭然ですが、震度6〜7でも倒壊しない基準で建築された、新耐震基準の建物でも80棟が倒壊しています。益城町は震度7を2度観測したということもありますが、同じ震度7でも揺れ方や立地などにより倒壊するおそれがあることがわかります。

南海トラフはいずれ必ず起こる！耐震補強は今しかない

年々リスクが高まっている「南海トラフ」や「首都直下型地震」などの巨大地震は、今後30年以内に70〜80％の確率で発生するといわれています。時間が過ぎるほど確率が高くなるため、いつ起きてもおかしくない状態と考えてよいでしょう。いつ起こるかわからない巨大地震への備え「耐震補強リフォーム」は、平時の今がベストタイミングです。

「耐震補強は意味がない」は誤り！壁の耐震補強が重要な理由

新耐震基準の住宅でも倒壊した熊本地震の例でもおわかりのように、旧耐震基準の住宅はもちろん、新耐震基準の住宅でもさらなる耐震補強をおこなうことには大きな意味があります。当店では特に、壁の耐震補強が重要と考えています。

耐力壁（耐震壁）を増やすことで揺れによる歪みを抑えられる

耐力壁とは、「建物を垂直方向と水平方向からの力に抵抗して支える」ことができる壁のことで、耐震壁と呼ぶこともあります。耐力壁の割合を増やすことによって、大きな横揺れによる建物の歪みや倒壊のリスクを低減させることができます。

柱金物や接合部金物の取り付けでさらに耐震性を向上させられる

壁材を耐震性に優れたものにリフォームするだけでなく、揺れによる各部材との接合部分の緩み・抜けなどを防ぐために取り付ける耐震補強金物を取り付けることにより、さらに耐震性をアップさせることができます。また柱と梁および、柱と土台を接合する金物などもあり、これらをまとめて柱金物や接合部金物などといいます。

壁のほかに検討したい耐震補強（リフォーム）はある？

耐力壁や柱金物、接合部金物など以外に耐震補強を検討したい場所としては「屋根」や「基礎」などが挙げられます。例えば茅葺き屋根を「ガルバリウム鋼板」といった金属系の屋根にすることで軽量化されるため、壁・柱・梁などへの負担が軽減され倒壊リスクも抑えられます。

また旧耐震基準の住宅は、新耐震基準の住宅と比べて基礎に含まれる鉄筋の割合が少ないことが多いため、震度6や7といった巨大地震で大きな揺れを受けた場合、コンクリートの土台が割れて倒壊につながるといったリスクもあります。

とはいえ基礎をリフォームするというのは非常に大掛かりな工事となるため工期やコストを考えても現実的ではありません。工期やコスト、効果などのバランスを考えると、やはり壁の耐震補強がもっとも現実的な選択といえます。

「かべ大将」なら大規模工事が不要！木造住宅に住みながらリフォーム可能

壁の耐震補強というと、「大掛かりなリフォームになるのでは？」「工事期間中は別の場所で生活しなければならないの？」といった不安や疑問が浮かぶ方もいらっしゃるかもしれません。どのような工事を依頼するかにもよりますが、大規模工事が不要で、これまで通りご自宅で生活をしながら耐震補強ができる「かべ大将」をご紹介します。

ダイライト耐震かべ「かべ大将」とは

「かべ大将」とは、住宅の耐震性をアップさせることができる耐震改修キットです。「ダイライト」と呼ばれる軽量かつ高強度な耐力面材を使用しており、防耐火性・高透湿性・高耐久性といった特徴を備えています。またゼロアスベスト、低ホルムアルデヒドなど健康面にも配慮された素材でもあります。

「かべ大将」の特徴

• 床や天井を壊すことなく壁の耐震補強ができる（※1）
• 従来の耐震リフォームと比べて約30％のコスト減が可能（※2）
• 廃材処理が抑えられるため環境にも優しい
• 厚み12.5mmと薄型のため石膏ボードとの併用が可能
• 耐震パネルはホルムアルデヒド規制の告示対象外製品で人体に安心（※3）
• （一財）日本建築防災協会 住宅等防災技術評価を取得済み

※1：現場の状況により床・天井などの付帯工事をともなう場合があります
※2：プランや劣化状況により異なります
※3：横桟、縦桟はF☆☆☆☆の合板を使用しています

ご家庭ごとの状況によっては床や天井の工事が必要になることもありますが、基本的には床や壁を壊さずに壁の耐震補強が可能な商品です。一般的な耐震リフォームと比べて補強箇所が少なく済むご家庭でしたら、約30％のコストダウンも可能です。

当店では省施工＆省コストで壁の耐震補強を承ります！

飲食料品などの備蓄はしているものの、住宅の耐震補強は後回しにしてしまっているというご家庭も多いのではないでしょうか？住宅は暑さ、寒さ、雨露をしのぐだけでなくパーソナルスペースを確保できる生活の土台となる場所です。耐震補強の依頼が殺到すると工事が遅れてしまうこともあるため、今がベストタイミングです。

「かべ大将」は当店でもご注文いただけます

当店では、先ほどご紹介させていただいたダイライト耐震かべ「かべ大将」を取り扱っています。今のご自宅でこれまで通り生活をしながら耐震補強ができ、従来の耐震リフォームと比べてコストを抑えられる「かべ大将」。ご依頼はもちろん「もっと詳しく知りたい」などお気軽にご相談ください！

同時に家具固定やドアストッパーの取り付けもお任せください

当店では耐震補強でつい忘れがちな家具固定やドアストッパーの取り付けなども承っております。耐震補強のプロがご家庭ごとに異なる現場の状況に合わせた最適なプランをご提案させていただきます。最短当日見積もりも可能で、もちろん出張・点検・お見積もりはすべて無料。まずはぜひ、お気軽にお問い合わせください！